CLINIC COLUMN コラム

膣のゆるみに「膣ハイフ(HIFU)」

2024.11.21

お顔の引き締め、リフトアップで使用する「ハイフ(HIFU)」は聞いたことがある方、施術を受けたとことがある方も多いかと思います。
今回、ご紹介させていただくのは「膣ハイフ(HIFU)」です。

膣も顔と同じく、加齢とともにたるみが生じてきます。

・膣のゆるみを感じる
・尿漏れすることがある(咳・くしゃみ・走ったとき等)
・膣に空気が入ることがある
・お風呂のお湯が膣に入る
・性交痛により性生活に満足できなくなった
・膣トレーニングでは効果を感じなかった

このようなお悩みがある方は、加齢とともに、女性ホルモンの分泌量が低下し、“膣委縮”が起きていることが考えられますので「膣ハイフ(HIFU)」がおすすめです。

そもそも治療法を知らない方も多いですし、まだ導入しているクリニックも少ないのであまり聞き慣れないかもしれませんが、痛みもほとんどない手軽な治療で、膣のトラブルの改善、膣のエイジングケアが可能です。
膣ハイフ(HIFU)をより多くの方に知っていただき、デリケートな悩みから解放されて、日常生活が快適になるように、膣ハイフ(HIFU)についてご説明いたします。

尿漏れの原因「膣のゆるみ」はなぜ起きる?

年齢を重ねると、お肌の弾力やうるおいが失われていくのと同じように、エストロゲンの分泌量が低下して、膣も老化して「膣委縮」が起こります。
子宮・卵巣・膣といった女性器はエストロゲンの作用を強く受けている器官のため、腟内のうるおいがなくなり乾燥し、腟壁も弾力のない状態になり、傷つきやすくなってしまいます。

エストロゲン分泌量は年齢と共に減少していくので、女性なら誰にでも起こり得ることです。出産歴も大きく関係していると言われています。
エストロゲンは20代後半から減少し始めますので、20代や30代で症状が出る場合があります。
40代からはエストロゲン分泌量が急激に減るので症状は出やすく、尿漏れについては40歳以上の女性では約40%の方に症状があり、恥ずかしさから相談しにくいため受診が遅れてしまう女性が多いのが現状です。

膣のいろいろな悩みに「膣ハイフ(HIFU)」


先ほどお話した「膣委縮」ですが、膣委縮に伴う症状は膣のゆるみ、尿漏れだけではありません。


乾燥・かゆみ・性交痛
乾燥やかゆみは、腟内が乾燥し分泌物が低下していことが考えられます。
加齢と共に、コラーゲンが減ると、膣壁が薄くなったり、弾力がなくなってきます。また、若い女性でも、睡眠不足、ストレス、食生活の乱れ、過度なダイエットによってホルモンバランスが乱れ、エストロゲンの減少や月経不順によって膣粘膜が弱体化することもあります。

腟壁も肌と同じようにターンオーバーを繰り返し、適度なうるおい・弾力が保たれています。
年齢と共にエストロゲン分泌量が低下すると、腟の粘膜のコラーゲンが減少することで弾力やうるおいが失われ、腟も老化して「腟萎縮」が起こるのです。

また、コラーゲンの減少によりうるおい・弾力が無くなると、性交時の痛みにも影響してきます。膣ハイフ(HIFU)によってコラーゲン線維の生産が増加すると、膣壁のうるおいが改善するとともに、弾力のある引き締まった膣へと導くことができますので、性交時の痛みが軽減します。


♦膣の萎縮・膣のゆるみ・尿漏れ・性交痛
膣の委縮によって膣のゆるみが生じ、尿漏れや頻尿でお悩みの方も多いのではないでしょうか。
腟の出口の筋肉の衰えによって腟や尿道を締める力が弱まり、尿漏れしやすくなります。さらに、出産時に赤ちゃんが産道を通ることで腟にゆるみが生じたり、腟の出口の筋力が低下したりもします。
出産回数が多い、赤ちゃんが大きかった、分娩時間が長い、吸引分娩や鉗子分娩だった、会陰裂傷が大きかった、痩せ型の女性の場合は出産による腟の緩みが生じやすいと言われています。
膣ハイフ(HIFU)によって、膣のタイトニングを図ることで、子宮の位置が上がり膀胱も圧迫されなくなるので、尿漏れや頻尿が改善されます。
そのため、産後の膣ケアとしても注目されています。

また、膣圧の低下により、性生活の満足度の低下を感じる方もいらっしゃいます。
腟圧が下がると性生活の満足度が低下したり、パートナーも刺激を感じにくくなったりする可能性も否定できません。また、腟に空気が入ったり出たりして、おならのような音が出る場合もあります。
膣ハイフによって粘膜下層~筋層に熱を加えることで筋層を収縮させ、膣壁を引き締めることで、性生活の満足度向上につながります。


♦雑菌の繁殖・腟炎・におい・おりもの・かゆみ
腟の酸性を保つ乳酸桿菌の減少で、アルカリ性に傾き、自浄作用が弱まっていることが考えられます。
膣内の保水レベルが低下し、膣壁が薄くなり血流が低下すると、外傷を受けやすくなります。
膣内の乾燥が、かゆみやにおいの原因になるので、膣内のコラーゲン生成と活性化をするために膣HIFU(ハイフ)をおすすめしています。

もともとハイフ(HIFU)は肝臓がんや子宮がん、子宮筋腫などの治療として開発されており、その効果と安全性が確認されています。膣HIFU(ハイフ)は熱エネルギーを照射するため、治療後は熱感をはじめとした諸症状が現れる場合がありますが、ピンポイントで熱エネルギーを照射し、表層にダメージを与えることなく引き締め効果を与えられるため、安全性が高い治療です。

膣ハイフの施術方法と痛み・効果の持続期間

当院ではヨニハイフ(yoni HIFU Ⅲ)を使用しています。
ヨニハイフでは照射ラインを増やし、点ではなく面で照射するため、一回の治療で実感できるタイトニング効果が格段に違います。そのため、従来のマシンより少ない治療回数と短時間の治療で効果を実感していただけます。


〈施術方法・施術中の痛み〉
膣内に専用のゼリーを塗ったハンドピースを挿入し、膣壁全周にHIFUエネルギー(超音波)を照射します。照射中の痛みは一般的には軽度で何も感じない方もいらっしゃいますが、軽く押されるような感覚や、時々温かみを感じる場合もあります。熱すぎて我慢できないことはありませんので、ご安心ください。


〈効果の持続期間・施術後の痛み〉
ハイフ照射後、約1か月後に効果が現れます、そして効果の持続期間は照射から約1年程度といわれています。
1回の施術で効果が1年持続することは、コストを考えても、通院回数を考えても、とても嬉しい持続期間ではないでしょうか。
ただ、1回の施術で効果が期待できますが個人差があります。年齢や出産回数、腟圧の状況によっては、3ヶ月後と半年後の追加照射をおすすめしていますので照射後、気になる場合は3か月以上間隔を空けて追加の照射をしてください。

施術後の痛みもほとんどありませんが、
・膣の違和感や感覚の変化
・ヒリヒリ・軽い痛み
・おりものなどの分泌物の増加
・腫れやしびれ
を感じる場合がございます。
様子を見ていただければ改善していきますが、心配なようでしたらクリニックにご連絡ください。


〈施術後の注意点〉
・シャワーは施術当日から可能ですが、サウナや、公共の場での入浴は1週間程控えてください。
・自転車や、バイクの運転は数日間控えてください。
・ 施術後3日間は性交渉や、膣へのタンポンなどの挿入は控えてください。(個人差があります)


〈施術を受けることができない方〉
下記の項目に当てはまる方は施術を受けることができません。

・妊娠中の方
・産後6か月が経過していない方
・施術箇所にシリコンやヒアルロン酸、子宮内避妊用具などを埋め込んでいる
・長期にわたるステロイド治療を受けている方
・腟内に出血がある方
・骨盤内感染が起きている方
・重症の膣炎が起きている方
・性器ヘルペスや未治療の皮膚炎、傷、びらんがある方
・子宮関連の病気がある方

静岡で膣ハイフ(HIFU)ならパルム美容クリニック

静岡駅・新静岡駅のほぼ中間に位置し、どちらからも徒歩5分とアクセスしやすいパルム美容クリニックでは、膣ハイフ(HIFU)のご案内が可能です。

完全個室のカウンセリングルームで診察いたしますので、他の患者様に相談内容が聞かれてしまう心配はございません。
術後に気になることがございましたら、お電話はもちろんLINEでご相談いただくことも可能でございますのでご安心ください。

膣ハイフ(HIFU)以外の施術もございますので、気になる施術があればいくつでもご相談ください。カウンセリングは無料です。ご予約お待ちしております。

https://palm-clinic.com/contact/



パルム美容外科院長 吉井 涼太

この記事の監修医師

パルム美容クリニック 院長 吉井 涼太

元大手美容クリニックの指導医として数多くの施術を担当。質の高い美容医療を静岡の患者様に提供するため、「パルム美容クリニック」を2024年に開院

経歴

  • 藤田医科大学 医学部 卒業
  • 近畿中央病院
  • 大手美容外科 中野院院長
  • 大手美容外科 静岡院院長
  • 藤ナチュレ美容クリニック 銀座院
  • パルム美容クリニック 院長

資格

  • 美容外科学会(JSAS)会員
  • ボトックスビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医