CLINIC COLUMN コラム

二重埋没法のダウンタイムの過ごし方

2024.10.11

メスを使わずに糸だけで二重を作る「二重埋没法」は切開法に比べてダウンタイムが短く手軽にできる人気の美容施術です。

10代の学生で施術を受ける方も多いですが、長期休み以外は学校がありますし、大人の方の場合はお仕事に行かなければならないですよね。

ダウンタイムが短いとはいえダウンタイムが全くないわけではないので、日常生活を送りながら施術ができるのか、少しでも腫れたくないという方のために、二重埋没法のダウンタイムの症状と期間、ダウンタイムの過ごし方をお伝えします。

これから二重埋没法の施術をお考えの方はぜひ参考にしてください。


二重埋没法のダウンタイムの症状と期間

【腫れ】

施術当日よりも、施術の翌日・翌々日が腫れのピークです。
腫れ具合はまぶたの厚さや体質により異なりますので、個人差はもちろんありますが「たくさん泣いた日の翌日」の腫れ具合のイメージです。

腫れがある状態では思っていた仕上がりではないと感じるかもしれません。
しかし、強い腫れは約1週間で落ち着いてきます。約1週間でほとんど完成に近いのですが、その後、徐々に腫れがひき、完全に腫れがひくまでは1~2か月程度かかります。

施術直後は左右差が気になったり、腫れている間はイメージしていたよりも幅が広いと感じるかもしれません。腫れがひいていくと少しずつ幅が落ち着いてきて、完全に腫れが引くと施術前に決めた幅になります。そのため少し時間はかかりますが、腫れが完全にひくまで(1~2か月)は様子を見るようにしてください。


【内出血(あざ)】

必ずというわけではありませんが、麻酔の針や糸を縫い留める針が、まぶたの血管を傷つけてしまうことがあります。その際に血管から出血が起こると、まぶたの内出血が起こります。

内出血(あざ)は少し目立ってしまうため心配になるかもしれませんが、術後1~2週間で吸収されて消えます。あとが残ることはありませんのでご安心ください。

また、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬など)を内服している方、血液が固まりにくい病気の方は内出血がでやすいです。


【違和感・引きつれ感・異物感(ごろごろ)・痛み】

施術後、引きつれ感や違和感がでることがあります。
異物が入っているようなごろごろする感覚や痛みがある場合もあります。
数日で良くなる場合がほとんどですので様子を見てください。
施術後1週間ほどは、目の渇き(ドライアイ)、疲れ目といった目に関する症状も出やすくなります。
施術後に痛み止めの内服をお渡しするので、気になる場合は無理はせずに内服するようにしてください。

ただ、我慢できないほどの痛みや痛みが1週間以上続いている場合は、埋没法の糸が飛び出してしまっている可能性もあるので我慢せずにクリニックへご相談ください。


【傷跡】

針を刺した部分の傷跡(針穴)が二重のラインの部分にできます。
ごく小さい針穴ですが、人によっては術後しばらく赤みが出たり、茶色っぽく色素沈着が残ることがあります。数カ月程度で、お肌のターンオーバーとともに目立たなくなっていきますのでご安心ください。

二重埋没法のダウンタイム中の過ごし方のポイント

①冷やしましょう

施術当日・翌日は、ガーゼに包んだ保冷剤でよく冷やしてください。
※冷やしすぎには充分注意してください。


②血行が良くなる行動を控えましょう

〈運動・お風呂〉
運動をしたり、お風呂(湯舟に浸かる)、サウナに入ってしまうと血行がよくなり腫れやすくなってしまうため、施術当日と翌日はシャワーのみにして、お湯の温度もぬるめに設定し短時間で済ますようにしましょう。

〈飲酒・喫煙〉
アルコールは一時的に血流が増大させ、むくみが悪化する原因になってしまいます。またアルコールを分解するために体内の栄養を使ってしまうので傷の治りが遅くなります。喫煙に関しても血行が悪くなり、傷の回復を阻害するため控えたほうが良いです。


③塩分の多い食事を避けましょう

塩分の濃い食事は体に水分をため込みやすくなり、むくみの原因になってしまいます。辛い料理やラーメンなどは避けることが好ましいです。施術後1カ月程度は食事の内容にも気をつけてください。

塩分をとりすぎた場合はカリウムが多く含まれる食品を取るように意識してください。ほうれん草、バナナ、アボガド、海藻などは塩分の排出を促す効果があるのでおすすめです。

バランスの良い食生活を送っていただくことが、結果的にダウンタイムの腫れを早く治すことに繋がります。


④枕は高めにして目を駆使することは避けましょう

施術当日はできればゆっくり過ごしましょう。
寝転ることは控え、できるだけ座った状態を保つようにしましょう。
長時間、テレビやスマートフォンを見ていたり、読書などをして目を駆使してしまうと目に負担がかかってしまうため、目が疲れてしまい腫れが長引く可能性がありますのでソファなどでリラックスした姿勢で目をとじてできるだけ休むようにしてください。

睡眠は必要ですが、長時間寝てしまうと腫れや内出血を長引かせてしまうため、あまり長く寝すぎないようにしましょう。また、ダウンタイム中の眠る際には、頭の位置が心臓より低くならないように若干高くすることで、腫れなどの症状の早期緩和に繋がります。

高めの枕を使用したり、枕や肩のあたりにタオルケットを敷くなどして頭が脚より高くなるようにすると腫れにくくなります。


⑤日常生活を送りながら目を気にかけてあげましょう

目に力が入らないように重いものを持たないようにしたり、長時間下を向いての作業やうつ伏せも1週間は避けるようにしてください。

翌日からメイクをしても問題ございませんが、目元のメイクは2~4日間避けることができたらやめておきましょう。また、メイクを落とす際も目元をゴシゴシしすぎないように気を付けてください。

日常生活を送りながら、施術日をお休み前に調整したりして施術後ゆっくり休めるとダウンタイムが快適に過ごせると思います。

二重埋没法でダウンタイムが出やすい人の特徴

幅の広い二重で施術をした方

あまりに幅の広い二重を希望した場合、まぶたへの負担が大きくなり腫れやすいです。また、強く固定しても糸が外れやすいリスクもあります。


むくみやすい体質

もともとの体質でむくみやすい人は、施術後まぶたにむくみの症状が強く出たり、腫れたりする可能性があります。


アレルギーがある、皮膚がかぶれている

アレルギーや皮膚がかぶれやすいなど肌が刺激に弱い方は、二重埋没法の施術でまぶたが腫れるリスクが高いです。
また、普段からアイプチやアイテープなどを使用していてまぶたに炎症がみられる場合もまぶたが腫れてしまう可能性があります。

アトピーなどの皮膚疾患がある方はコンディションのよいときに施術を受けられるよう、相談してスケジュールを調整することが可能です。


目元を癖で触ってしまう

普段から目元を触る癖がある方もダウンタイムが長引いたり、痛みが長引いたりしてしまうことがあります。施術後はまぶたがかゆくなることも多いのですが、手で触ると腫れがひどくなることがあるので、なるべく触らないように注意しましょう。

静岡で二重ならパルム美容クリニックへ

理想の二重になるために、ダウンタイムは少なからずあります。しかしダウンタイムがずっと続く訳ではないので、日常生活を送りながら、気にしすぎて気分が落ち込みすぎないようにしましょう。当院ではダウンタイム(腫れ・内出血等)の少ない方法にこだわっております。針・糸も極細のものを使い、ダウンタイムの軽減に力を入れています。
術後に不安なことがあればお気軽にクリニックに問い合わせください。

パルム美容外科院長 山田 太郎

この記事の監修医師

パルム美容クリニック 院長 吉井 涼太

元大手美容クリニックの指導医として数多くの施術を担当。質の高い美容医療を静岡の患者様に提供するため、「パルム美容クリニック」を2024年に開院

経歴

  • 藤田医科大学 医学部 卒業
  • 近畿中央病院
  • 大手美容外科 中野院院長
  • 大手美容外科 静岡院院長
  • 藤ナチュレ美容クリニック 銀座院
  • パルム美容クリニック 院長

資格

  • 美容外科学会(JSAS)会員
  • ボトックスビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医